書棚哀歌

  我が書棚には、主人に読まれぬままになっている書籍が少なからずある。不幸なる彼等は、その本領を発揮する機会を奪われ、埃を被り、ぎゅうぎゅう詰めにされている。その憐れなる姿は、小さな画面に詰め込まれたズーム会議の参加者のようでもあり、また、永遠の通勤ラッシュ地獄に墜ちたサラリーマンのようでもある。 しかし、三島由紀夫が(毛嫌いしていた)…
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